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海山の道に心をつくし果て
ないしの鉢のなみだ流れき

歌の意味
海山の道を遠く、精一杯探して鳴いても石の鉢がないので、血の涙がながれました。
鑑賞
かぐや姫に求婚する五人のうちの一人、石作皇子に結婚の条件として「仏の御石の鉢」を取ってくるよう難題を課した。
石作皇子が持ってきたのは賓頭瑠尊者の前にある煤けた石の鉢に造花の枝をそえたものをかぐや姫のところへ持参した。その鉢の中に入れられた手紙に書かれた歌。

ないしの鉢は「ないし」に泣きの音便と「いし(石)」をかけた言葉。
鉢の涙は「鉢」に「血」をかけている。

煤けた鉢を持ち帰ったところに石作皇子のエゴがみてとれる。
作者
出典
竹取物語
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