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限りなき思ひに焼けぬ皮衣
袂かはきて今日こそは着め

歌の意味
果てしなく強い恋の思いにも皮衣を手に入れた喜びに、涙に濡れた袂も乾いた。今日こそこの着物を着よう
鑑賞
かぐや姫に求婚する五人のうちの一人、右大臣安倍の御主人に結婚の条件として火にくべても決して燃えることのない「火鼠の皮衣」を取ってくるよう難題を課した。

右大臣安倍の御主人は財宝豊か(たからゆたか、財産が多くある)で繁栄した家の方で、唐土船(中国からの来航船)に乗る王卿と言う人に手紙で買ってくるよう依頼した。王卿は苦労の末、「火鼠の皮衣」を豪華な箱に入れて届けた。
右大臣安倍の御主人が念願だったかぐや姫との結婚を確信し、詠んだ歌。

「思ひ(火)」に「火」をかける。熱い恋の思いにかけた言葉。「焼く」「乾く」は縁語。
作者
出典
竹取物語
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