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松山の浪にながれてこし船の
やかてむなしくなりにけるかな

歌の意味
松山に寄せる波とともに流れ寄ってきた舟がそのままに空しく朽ち果てるように、私もまた都を離れたまま、お前が歌ったように、このまま朽ち終わることになってしまったのか
鑑賞
巻一 白峰
白峰の主人公が詠んだ「松山の浪のけしきはかはらじをかたなく君はなりまさりけり」への返歌。新院が幽霊となって現れ詠んだ歌。

院の不遇を自然の運命のように見て、そこに押しつぶされる人間の心を思いやった歌は、院自らが自分の生涯の不運を憤りとあきらめのなかでふりかえったもの。
作者
上田 秋成
出典
雨月物語
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