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いにしへの真間の手児奈をかくばかり
恋てしあらん真間のてこなを

歌の意味
昔物語の中の真間(まま)の手児奈(てごな)よ。きっと、この今物語の勝四郎の心と同じくらいみんなが恋したにちがいない真間の手児奈よ。
鑑賞
巻二 浅茅が宿
この物語に登場する夫婦、勝四郎と宮木の物語を聞いたとされる田舎人(庶民)が詠んだ歌。
真間の手児奈と宮木を、昔物語と今物語りを自分の中で重ね合わせている。

真間の手児奈は貧しい家に育ったが、とても美しい乙女だった。
里の人にかぎらず、隣国から来た人や、京から来た武士にも恋慕われた。しかし、たくさんの人の恋心に応えようとして悩み、海に身を投げた。
『万葉集』巻九に「勝鹿の真間の娘子を詠む歌一首」とある。
作者
上田 秋成
出典
雨月物語
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