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なかなかに恋に死なずは桑子にぞ
なるべかりける玉の緒ばかり

歌の意味
なまじ恋こがれて死んだりしないで、いっそ蚕になればよかった。たとえ命が短くても。
鑑賞
十四 桑子にぞ

ある男がむつの国(奥羽地方)へあてもなく出かけ、その土地に住む女と出会った。女は都から来た男に興味を持ち、男を慕った。

歌は女が男に想いをこめて詠んだ。

玉の緒は玉をとおし貫く紐で、玉と玉との間がごく短いことに例えられる。
作者
出典
伊勢物語

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