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さくら花ちらばちらなむちらずとて
ふるさと人のきても見なくに

歌の意味
桜花よ、散るならば散ってしまえ。散らずにいても故郷の人々が見に来ることもないのだから。
鑑賞
巻第二 春歌下

 僧正遍照(へんじょう)に詠んで贈った歌。

 「散らば散らなむ散らずとて」と三度たたみかけるように繰り返している。心にある鬱屈としたものを吐き出すように詠んでいる。
 作者の惟喬親王(これたかのみこ)は文徳天皇の第一子でありながら、不本意な生活を余儀なくされ、出家した。「ふるさとの人」は都で親交のあった人々のことだろう。
作者
惟喬親王
出典
古今和歌集
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