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おとは山けさこえくれば郭公
こずゑはるかに今ぞなくなる

歌の意味
音羽山を今朝、越えて来るとほととぎすが今、梢のはるか彼方で鳴いていることよ。
鑑賞
巻第三 夏歌

 音羽山を越えたときに、ほととぎすの声を聞いて詠んだ。

 山越えの途中に、はるか遠くの梢で鳴くほととぎすの声に聞き入っている作者の感動が詠まれている。

 音羽山は逢坂関のすぐ南にある山で、山城国と近江国(滋賀県)との境にある。
作者
紀とものり
出典
古今和歌集

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