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思ひいづるときはの山の郭公
唐紅のふりいでてぞなく

歌の意味
昔のことを思い出すときに、常盤山のほととぎすは声をふりしぼって鳴くことだ。
鑑賞
巻第三 夏歌

 ほととぎすが山で鳴くのを詠んでいるが、技巧のために詠まれた情景だろう。
 「ときは」は常盤山との掛詞である。
 「唐紅の」は「ふりいで」に掛かる序詞で、「ふりいづ」は染色の際に紅を水に振り出して染める意味。ほととぎすが血を吐いて鳴くという表現だろう。
作者
よみ人しらず
出典
古今和歌集
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