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天河あさせしら浪たどりつつ
わたりはてねばあけぞしにける

歌の意味
天の川の浅瀬を知らなかったので、白波の立っているところを辿って渡りきらないうちに夜が明けてしまった。
鑑賞
巻第四 秋歌上

寛平の御時(宇田天皇の御代)、七月七日の夜「殿上人たち和歌を献上せよ」と、天皇が仰せられたときにある人に代わって詠んだ歌。

彦星が夜明けまでに天の川を渡る事ができなかったように詠まれている。
白波に「知らな(知らないの意)」を掛け、「明けぞしにける」の連想する「朝」から言葉遊びのような印象を受ける。
また一つ前の『こひこひてあふ夜はこよひあまの河きり立ちわたりあけずもあらなむ』と比較しても対象的な並びである。
作者
紀とものり
出典
古今和歌集
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