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さくら花とくちりぬともおもほえず
人の心ぞ風も吹きあへぬ

歌の意味
桜の花はそれほど速く散ってしまうともおもえない。人の心こそ風も吹く間に変わるものだ。
鑑賞
巻第二 春歌下

 「桜の花のように速く散ってしまうものはない」と人が言ったので詠んだ歌。

 はかない桜の花でさえ風に吹かれて散るのに、人の心は風が吹きすぎてしまわないうちに変わってしまうと、人の心の変わりやすさを強調して詠まれている。
作者
紀貫之
出典
古今和歌集

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