- 歌の意味
- 葉が若く柔らかな若草の上に寝転んだら気持ちいいだろう。その若草をだれかが草枕に結んで寝るだろうと気になる。
- 鑑賞
- 四十九 うら若み
ある男が妹のかわいらしい様子を見て詠んだ歌。
妹を若草に例えて詠んでいる。
初々しく夜を一緒に過したいと思う妹が、誰かの妻になってしまうのは切なく惜しいと思うという意味で詠まれている。
妹に対しての恋情が率直に表れているが、平安時代では異母兄弟間での結婚もめずらしくなかった。または同母兄弟であっても貴族では日常的に顔を合わせることはなく、成長した妹に女性として新鮮な魅力を感じたのかもしれない。
- 作者
- 出典
- 伊勢物語