- 歌の意味
- あなたと寝た夜の夢がむなしく消えていくので、帰って来てからうとうと眠ると、いよいよ儚い夢心地になる。
- 鑑賞
- 百三 ねぬる夜の
ある男がいた。とても実直で、うわついた気持ちはなく、仁明天皇に仕えていた。ある時、心得ちがいをしたのだろうか、親王たちが召使っている女と親しく語り合ってしまった。
歌は男が女に詠んだ。
遊び慣れていない男が一度、夜を共にしただけで桁はずれの情を示す。歌には男のそういった心情が表れている。段の最後にも「その歌がぶざまのことだ」と締められている。
- 作者
- 出典
- 伊勢物語