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桜ちる花の所は春ながら
雪ぞふりつつきえがてにする

歌の意味
桜の花が散っている所は、春なのに雪が降りながら、しかも消えづらいようである。
鑑賞
巻第二 春歌下  雲林院で桜の花が散るのを見て詠んだ歌。  桜の花がしきりに散るのを降る雪に見立てて詠んでいる。  雲林院は京都の大徳寺の南にある。もとは淳和(じゅんわ)天皇の離宮であった。
作者
そうく法師
出典
古今和歌集
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