古典和歌stream
表題
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古今和歌集
ひとめ見し君もやくると桜花
けふはまち見てちらばちらなむ
歌の意味
桜の花を一目見て帰ったあなたが戻ってくるかもしれないと、一日だけ待ってみて、それで来ないなら、そのあとは散るならば散ってしまってくれよ。
鑑賞
巻第二 春歌下
知り合っていた人がやって来て帰ってしまった後に、詠んで花につけて贈った歌。
散っていく桜を惜しんだ歌であるが、訪ねて来た人が再び来ることを期待していたのだろうか。
作者
出典
古今和歌集
その他の歌
花ちらす風のやどりはたれかしる我にをしへよ行きてうらみむ
いざさくら我もちりなむひとさかりありなば人にうきめ見えなむ
たれこめて春のゆくへもしらぬまにまちし桜もうつろひにけり
枝よりもあだなりちりにし花なればおちても水のあわとこそなれ