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住の江の松を秋風吹くからに
こゑうちそふるおきつ白波

歌の意味
住の江の松に秋風が吹くにつれて、音を加えて響く沖の白波。
鑑賞
巻第七 賀歌

 尚侍が右大将藤原定国の四十歳の賀宴のときに、四季の絵が描いてあった後ろの屏風に書いた歌の中で秋の歌。

 海岸に沿って生える松の木と波が立つ海が描かれた風景を詠んでいる。屏風の絵を見て詠んだ歌なのだが秋風と波の音の情景も加わることで、実際にその風景の中にいることを想像させる歌である。

 「こゑ」はこの歌では声ではなく音の意味で、「うちそふる」は添える、加えるの意味で「うち」動作をあらわす接頭語である。
作者
凡河内みつね
出典
古今和歌集
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