古典和歌stream
表題
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古今和歌集
わがせこが衣はるさめふるごとに
のべのみどりぞいろまさりける
歌の意味
春雨が降るごとに野辺の草木の緑が濃くなっていくことよ。
鑑賞
巻第一 春歌上 天皇が、「歌を奉れ」と仰せられた時に詠んで奉った歌。 「せこ」は女性が夫・兄弟を親しく呼ぶ時の言葉。 季節の変わり目は着るものの準備を行う。着物の洗い張りは女性の仕事であるので「わがせこが衣」と序詞をおいた。続く「はる」は張るに春がかかる。 女性の詠んだ歌のようであるが、紀貫之の歌。
作者
紀貫之
出典
古今和歌集
その他の歌
はるのきるかすみの衣ぬきをうすみ 山風にこそみだるべらなれ
ときはなる松のみどりも春くれば 今ひとしほの色まさりけり
あおやぎのいとよりかくる春しもぞ みだれて花のほころびける
あさみどりいとよりかけて白露を たまにもぬける春の柳か