古典和歌stream
表題
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古今和歌集
あさみどりいとよりかけて白露を
たまにもぬける春の柳か
歌の意味
うす緑の糸をよって枝にかけ、春の柳は白露を珠としてぬきとおしている。
鑑賞
巻第一 春歌上
西大寺のあたりの柳を詠んだ歌。
若緑の柳の枝が長くのびて枝に白露が玉をつらねて光っている美しい光景を詠んでいる。
作者
僧正遍昭
出典
古今和歌集
その他の歌
わがせこが衣はるさめふるごとにのべのみどりぞいろまさりける
あおやぎのいとよりかくる春しもぞみだれて花のほころびける
ももちどりさへづる春は物ごとにあらたまれども我ぞふり行く
をちことのだづきもしらぬ山なかにおぼつかなくもよぶこどりかな