古典和歌stream
表題
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伊勢物語
忘るなよほどは雲ゐになりぬとも
空ゆく月のめぐり逢ふまで
歌の意味
遠く離れてしまっても、大空の月が消えてまためぐって来てもとの姿をみせるように、また会うまで私のことを忘れてくれるな。
鑑賞
十一 忘るなよ
ある男が東国へ行った折、友人たちに旅の途中から詠んでよこした歌。
この歌は室町時代に編纂された新百人一首にも収録されている。
拾遺集に採録された橘忠幹の歌であり、そこからの引用と考えられる。
作者
出典
伊勢物語
その他の歌
みよし野のたのむの雁もひたぶるに君が方にぞよると鳴くなる
わが方によると鳴くなるみよし野のたのむの雁をいつか忘れむ
武蔵野はけふはな焼きそ若草のつまもこもれり我もこもれり
武蔵鐙さすがにかけて頼むにはとはぬもつらしとふもうるさし