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忘るなよほどは雲ゐになりぬとも
空ゆく月のめぐり逢ふまで

歌の意味
遠く離れてしまっても、大空の月が消えてまためぐって来てもとの姿をみせるように、また会うまで私のことを忘れてくれるな。
鑑賞
十一 忘るなよ ある男が東国へ行った折、友人たちに旅の途中から詠んでよこした歌。 この歌は室町時代に編纂された新百人一首にも収録されている。 拾遺集に採録された橘忠幹の歌であり、そこからの引用と考えられる。
出典
伊勢物語
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