- 歌の意味
- 長い秋の夜を一夜と見立て、八千夜も共に寝れば飽きることもあるのだろうか。
- 鑑賞
- 二十二 憂きながら
深く心を交わしているわけではない男女が、ふとしたきっかけで別れることとなった。
頼りない関係から別れてしまったものの、幸いにお互いの思いを確認して関係を戻す過程を率直な歌で描かれる。
歌は男が「あい見ては心ひとつをかはしまの水の流れて絶えじとぞ思ふ」と詠んだ後、すぐに女の所へ行った。女と過ぎた日のことや将来のことを話して男が詠んだ。
長い夜を何度、二人で過ごしても飽きることはないと将来の決心をした男の女に対する愛情を表している。
- 作者
- 出典
- 伊勢物語