- 歌の意味
- お互いに夫婦となったうえは心ひとつにして、川中の島で水が分かれ流れても、また合流して絶えることなく流れるように、二人の仲も耐えることのないようにしたい。
- 鑑賞
- 二十二 憂きながら
深く心を交わしているわけではない男女が、ふとしたきっかけで別れることとなった。
頼りない関係から別れてしまったものの、幸いにお互いの思いを確認して関係を戻す過程を率直な歌で描かれる。
歌は女が詠んだ「憂きながら人をばえしも忘れねばかつ恨みつつ猶ぞ恋しき」に対する男の返歌。
男は歌を詠んだものの、夜になるとすぐに女のところへ行った。
男も二人の別れに納得していなかったで、女の歌に応えた。
- 作者
- 出典
- 伊勢物語