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山たかみみつつわがこしさくら花
風は心にまかすべらなり

歌の意味
山が高いのでただ見るだけで折り取りもしなかった桜の花を、風は思うとおりにしているようだ。
鑑賞
巻第二 春歌下

 比叡山に登り、帰って来て詠んだ歌。

 自分は遠くから見ているだけなのに、風は桜の花の近くで思うように吹いている。風に対する嫉妬なのだろう。
作者
紀貫之
出典
古今和歌集

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