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春ごとに花のさかりはありなめど
あひ見む事はいのちなりけり

歌の意味
春になるごとに美しい花の盛りはきっとあるだろうけど、その花の盛りを見るということは私の命があってのことだ。
鑑賞
巻第二 春歌下

 春になると咲き誇る花を愛でて、喜ぶことができるのは命あってこそと、自分の生の実感が詠まれている。
 春は何度も巡ってくるが、人生は次第に衰えて行く。老いか病か死を感じ取ることが作者自身にあったのだろうか。
作者
よみ人しらず
出典
古今和歌集

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