古典和歌stream
表題
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古今和歌集
さつきまつ花橘のかをかげば
昔の人の袖のかぞする
歌の意味
五月をまって咲いた橘の花の香りをかぐと、昔のあの人の袖の香りがする。
鑑賞
巻第三 夏歌 橘の花の芳香をかぐと、昔の愛人の袖の香りを思い出して懐かしく感じると詠んでいる。 昔の人は各々好きなお香を着物に焚きしめていた。
作者
よみ人しらず
出典
古今和歌集
その他の歌
さ月まつやま郭公うちはぶき 今もなかなむこぞのふるごゑ
五月こばなきもふりなむ郭公 まだしきほどのこゑをきかばや
いつのまにさ月きぬらむあしびきの 山郭公今ぞなくなる
けさきなきいまだたびなる郭公 花たちばなにやどはからなむ