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けさきなきいまだたびなる郭公
花たちばなにやどはからなむ

歌の意味
今朝になって鳴いたばかりで、まだ旅の途中のほととぎすよ、わたしの家の花橘に宿をかりてほしいものだ。
鑑賞
巻第三 夏歌

 ホトトギスやうぐいすは季節になると山から出てきて山から里に出て来て鳴くものと考えられていた。そのホトトギスは橘に宿るものとされた。
 ホトトギスの鳴き声を心ゆくまで鑑賞したいという願望だろう。
作者
よみ人しらず
出典
古今和歌集

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