古典和歌stream
表題
-
古今和歌集
さ月まつやま郭公うちはぶき
今もなかなむこぞのふるごゑ
歌の意味
五月になるのを山で待つほととぎすよ。羽をうち振って今も去年のあの鳴き声で鳴いて欲しいものだ。
鑑賞
巻第三 夏歌
五月にならない今でもほととぎすの鳴き声を聞きたいと、ほととぎすに話かけるように詠んでいる。
作者
よみ人しらず
出典
古今和歌集
その他の歌
わがやどの池の藤波さきにけり山郭公いつかきなかむ
あはれてふ事をあまたにやらじとや春におくれてひとりさくらむ
五月こばなきもふりなむ郭公まだしきほどのこゑをきかばや
さつきまつ花橘のかをかげば昔の人の袖のかぞする