古典和歌stream
表題
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古今和歌集
天河紅葉をはしにわたせばや
たなばたづめの秋をしもまつ
歌の意味
天の川はもみじを橋にして渡すからであろうか、織女星がとくに秋ばかりを待って逢うのは
鑑賞
巻第四 秋歌上
織女星がとくに秋を待って彦星と逢うのは、紅葉を橋とするからではないかと詠まれている。
カササギという鳥が天の川を紅葉でうずめて橋を成し、織女を渡すという中国の古伝説からだろう。
作者
よみ人しらず
出典
古今和歌集
その他の歌
秋風の吹きにし日より久方のあまのかはらにたたぬ日はなし
久方のあまのかはらのわたしもり君わたりなばかぢかくしてよ
こひこひてあふ夜はこよひあまの河きり立ちわたりあけずもあらなむ
天河あさせしら浪たどりつつわたりはてねばあけぞしにける