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久方のあまのかはらのわたしもり
君わたりなばかぢかくしてよ

歌の意味
天の河原の渡し守、あの方が渡ってしまわれたなら舟のかじを隠してしまってください。
鑑賞
巻第四 秋歌上

 七夕の伝説に登場する織女の立場で詠んでいる。天の川を舟で渡すと想定して舟守をする人に彦星が帰れなくなるよう、かじを隠して欲しいと頼んでいる。
 女性らしい発想の歌である。通ってくる夫を待つ当時の女性の姿を感じさせる。
作者
よみ人しらず
出典
古今和歌集

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