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こひこひてあふ夜はこよひあまの河
きり立ちわたりあけずもあらなむ

歌の意味
恋いに恋いつづけて、逢う夜は今宵である。天の川よ、霧が一面に立ち込めて夜が明けないでいてほしい。
鑑賞
巻第四 秋歌上

織女になって一年もの間、恋い続けてようやく彦星と逢うことができる今夜はよるがずっと明けないでほしいと詠んでいる。
織女が待ち続けていた気持ちが「あふ夜はこよひ」の強い調子に感じられる。
霧が立ち込めていると夜が明けても、夜明けとは感じさせない表現だろう。
作者
よみ人しらず
出典
古今和歌集

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