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契りけむ心ぞつらきたなばたの
年にひとたびあふはあふかは

歌の意味
「一年に一度だけ逢う」と約束した織姫の心がつれないことだ。一年に一度だけ逢うなど逢ったことになるだろうか、いや逢ったことにはならない。
鑑賞
巻第四 秋歌上

 寛平の御時の后宮の歌合に番われた歌。

 彦星の気持ちになって詠んでいる。七夕は彦星と織女星が一年に一度逢うとされているが、織女星がその約束したとしている。それなのに織女星が冷淡な態度なので彦星が納得できないという歌なのだろう。
作者
藤原おきかぜ
出典
古今和歌集

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