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かくばかり惜しと思ふ夜をいたづらに
寝てあかすらむ人さへぞうき

歌の意味
夜が明けるのがこれほど惜しいと思う秋の夜を、何もせずむだに寝て明かしてしまう人までも普通でないと思われる。
鑑賞
巻第四 秋歌上

 雷の壺(襲芳舎)に人々が集まって「秋を夜を惜しむ」という題で詠んだついでに詠んだ歌。

 月の出ている秋の素晴らしい夜に寝てしまう人のことを風流を解さない気に食わない人だと詠んでいる。
作者
凡河内みつね
出典
古今和歌集

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