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かくしつつとにもかくにもながらへて
君が八千代にあふよしもがな

歌の意味
このようにして、ともかく生き長らえて、あなたの八千代に会う方法があればよいのに。
鑑賞
巻第七 賀歌

 光孝天皇の御代、遍照僧正に七十の年賀を賜った時の天皇の御歌。

 この歌を詠んだ光孝天皇は二年後に崩御し、歌を送られた遍照僧正は五年後に亡くなっている。この背景があると「とにもかくにもながらへて」は自分が長く生きることができないのではと感じていたのかもしれないと受け取れる。
作者
光孝天皇
出典
古今和歌集
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