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春来れば宿にまづ咲く梅の花
君がちとせのかざしとぞ見る

歌の意味
春が来ると邸宅にまず咲く梅の花はあなたの千歳の祝いの飾りのようだ。
鑑賞
巻第七 賀歌

 本康親王の七十歳の年賀の宴席で後ろの屏風に詠んで書いた歌。

 「かざし」は頭に挿す飾りのこと。長寿を祝う歌であり本康親王の後ろに咲いていた梅の花が頭に飾りに見えたのだろう。
作者
紀貫之
出典
古今和歌集
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