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鶴亀も千歳の後は知らなくに
あかぬ心にまかせてはててむ

歌の意味
鶴亀も千年後は分からないが、あなたの寿命がいくら長くても足りない私の願いにまかせてしまおう。
鑑賞
巻第七 賀歌

 藤原三善の六十歳の年賀の時に詠んだ歌。

 鶴も亀も長寿の象徴で数えらぬ長く生きるが、千年を超えて生きるとどうなるか分からない。作者は相手が鶴亀の寿命より長く生きても満足しないので、長寿がずっと続くようにと詠んでいる。
 「あかぬ心」は満足しない気持ちの意味で心が誰の心を指すかで意味が少し変わってくる。歌を贈った相手の心の場合は、あなたが満足するまで長生きしてほしいという意味になるか。

 この歌は左注で「この歌は、ある人は藤原時春の歌であるともいう。」とある。
作者
藤原滋春
出典
古今和歌集
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