- 歌の意味
- 何年経っても子安貝をお持ちいただくのをお待ちしておりますが、子安貝が取れなかったので待つ効(かい)がないと聞いたが、それは本当でしょうか。
- 鑑賞
- かぐや姫に求婚する五人のうちの一人、中納言石上の麻呂足に結婚の条件として「燕の子安貝」を取ってくるように難題を課した。
中納言石上の麻呂足は「燕の子安貝」を取ろうと自ら燕の巣のある場所まで上ったが、落ちて腰を折った。腰を折った以上に世間の人に笑われるであろう事を気に病み、衰弱していった。
それを聞いたかぐや姫がお見舞いに届けた歌。
「波立ち寄らぬ住の江の」は「松=待つ」にかかる序。
- 作者
- 出典
- 竹取物語