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かひはなくありけるものを詫び果てて
死ぬる命を救ひやはせぬ

歌の意味
子安貝はこのとおりなかったのが、つらさを極めて死んでいく私の命を救ってはくれぬだろうか。
鑑賞
中納言石上の麻呂足が詠んだ、かぐや姫の見舞いの歌「年を経て波立ち寄らぬ住の江のまつかひなしと聞くはまことか」への返歌。
中納言石上の麻呂足はこの歌を詠んだ後に息絶える。

中納言石上の麻呂足は他の求婚者と違い、家人や従者から敬愛され難題に対しても協力を得ている。(他の求婚者は金にものを言わせたり、偽物でだまそうとした)史実上の石上麻呂が人徳者であったがそれを反映してのことだろうか。
作者
出典
竹取物語

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