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表題
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竹取物語
葎はふ下にも年は経ぬる身の
何かは玉の台をも見む
歌の意味
葎が生い茂るこの竹取の家で、永年すごして来た私のようなものが、どうしてりっぱな御殿を見ましょうか。帝のもとでの宮仕えなどかんがえてもおりません。
鑑賞
帝の「かへるさの行幸物憂く思ほえて背きてとまるかくや姫ゆゑ」に対するかぐや姫の返歌。
かぐや姫は帝に会っても思いには応えなかった。その後、かぐや姫と帝は手紙のやり取りが交わされる。
作者
出典
竹取物語
その他の歌
かひはなくありけるものを詫び果てて死ぬる命を救ひやはせぬ
かえるさの行幸物憂く思ほえて背きてとまるかくや姫ゆゑ
今はとて天の羽衣着る折ぞ君を哀れと思ひ知りぬる
逢ふ事も涙に浮かぶ我が身には死なぬ薬も何にかはせん