古典和歌stream
表題
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古今和歌集
かすがのはけふはなやきそわか草の
つまもこもれり我もこもれり
歌の意味
今日だけはこの春日野を焼いてくれるな。私も妻も人目をさけてこもっている。
鑑賞
巻第一 春歌上 春の野遊びの際、人目を避けてひそんでいる男女を歌っている。 野遊びは古代では求婚の行われる行事であったという。 四句五句が繰り返しになっていて素朴なリズムが感じられる。
作者
よみ人しらず
出典
古今和歌集
その他の歌
春たてど花もにほはぬ山ざとは ものうかるねに鶯ぞなく
野辺ちかくいへゐしせればうぐいすの なくなるこゑはあさなあさなきく
み山には松の雪だにきえなくに 宮こはのべのわかなつみけり
梓弓おしてはるさめけふふりぬ あすさへふらばわかなつみてむ