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かすがののわかなつみにや白妙の
袖ふりはへて人のゆくらむ

歌の意味
春日野へ若菜を摘みに行くのであろうか、白妙の着物の袖をひらめかせて人がゆくのは。
鑑賞
巻第一 春歌上

天皇が歌を献上せよと仰せられたときに、よんで奉った歌。

「歌を献上せよ」と仰せられて詠んだ歌であり、奈良の春日野を詠んでいるのは屏風歌かもしれない。
白い着物の袖を振って若菜を摘みに行く女性の姿を、ゆかりの深い春日野をもってきて情趣を深めている。
作者
紀貫之
出典
古今和歌集

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