古典和歌stream
表題
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古今和歌集
さくら花春くははれる年だにも
人の心にあかれやはせぬ
歌の意味
桜花よ、春の日が多い年だけでも人の心にもう十分であると思われるようにしないのであろうか。
鑑賞
巻第一 春歌上
閏三月のあった年によんだ歌。
桜を愛する心から見飽きるほどゆっくりと咲いていてほしいと願う気持ちを閏月があって春が一ヶ月長くなったことにかけて詠んでいる。
作者
伊勢
出典
古今和歌集
その他の歌
桜花さきにけらしなあしびきの山のかひより見ゆる白雲
み吉野の山べにさけるさくら花雪かとのみぞあやまたてける
あだなりとなにこそたてれ桜花年にまれなる人もまちけり
けふこずはあすは雪とぞふりなまし消えずはありとも花と見ましや