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をりとらばをしげにもあるか桜花
いざやどかりてちるまでは見む

歌の意味
桜の花を折り取るのは惜しく思われる。ここに宿を借りて散るまで眺めよう。
鑑賞
巻第一 春歌上

「ちりぬればこふれどしるしなき物をけふこそさくらをらばおりてめ」では折り取ってしまおうかと詠んでいるが、この歌では折り取ることは惜しむ趣旨である。
同じ桜の歌でも趣向が反対のものを並べている。
作者
よみ人しらず
出典
古今和歌集

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