- 歌の意味
- 神様をかこっている周囲の垣をも超えてしまいそうです。宮廷からおいでになった方が見たくて。
- 鑑賞
- 七十一 ちはやぶる
ある男が伊勢の斎宮の御殿に勅使として参上した。その御殿で女房と色好みの話をした。
歌は女房が個人的な感情を詠んだ。
女房は皇族などの位の高い人に側仕えをした。炊事洗濯などはせず乳母、家庭教師や秘書のような仕事をし、自分用の部屋を与えられていた。また当人も貴族身分であることが通常であった。
斎宮の女房という立場でありながら、禁制を犯してでも男に逢いたいと直情的な思いを詠んでいる。
大宮人は宮廷に仕える人のこと。
- 作者
- 出典
- 伊勢物語