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年を経て住みこし里を出でていなば
いとど深草野とやなりなむ

歌の意味
長年の間、住んできたこの里を出て行ってしまったら、今でさえ草深い深草の里がいっそう荒れた野となってしまうだろうか。
鑑賞
百二十三 年を経て  ある男がいた。山城の国の深草の里(現在の京都市伏見区北部)に住む女のところに通っていたが、だんだん飽きてきてしまった。  歌は男が女に詠んだ。  長い間、男はこの女のところに通っていたせいで、女に対して不愉快というわけでもないが特におもしろくもないと言った気持ちになり、この歌で別れを切り出したのだろう。  
出典
伊勢物語
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