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吹く風をなきてうらめよ鶯は
我やは花に手だにふれたる

歌の意味
うぐいすは花を吹き散らす風を恨んで鳴いてくれ。私は花に手さえも触れていないのだから。
鑑賞
巻第二 春歌下

 花を散るのを惜しむかのように、うぐいすがこちらに向かって鳴いている。花が散るのは風が吹くからで自分は手も触れていないのだから、うらむなら風に向かってうらんでくれと、うぐいすが鳴いているのを自分のせいで花が散ったと勘違いして恨んでいると捉えて詠んでいる。
作者
よみ人しらず
出典
古今和歌集

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