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なきとむる花しなければうぐひすも
はては物うくなりぬべらなり

歌の意味
うぐいすは花が散るのを鳴いて止めようとしたが、すべて散ってしまって終いには鳴くのが億劫になってしまったようだ。
鑑賞
巻第二 春歌下  三月にうぐいすの鳴き声が久しく聞こえなかったのを詠んだ歌。  うぐいすが鳴くのは花が散るのを惜しんでであり、花が散ってしまっては鳴く理由がなくなったのだろうと、うぐいすの気持ちを推測するように詠んでいる。
作者
紀貫之
出典
古今和歌集
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