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声はして涙は見えぬ郭公
わが衣手のひづをからなむ

歌の意味
鳴く声だけは聞こえるが涙は見えないほととぎすよ、私の着物の袖が涙で濡れているので借りてほしいものだ。
鑑賞
巻第三 夏歌

 ほととぎすが大きな声で鳴くが涙はない。私が泣いて流した涙や悲しみをほととぎすに持っていってもらいたいという意味だろうか。実感に乏しい。
作者
よみ人しらず
出典
古今和歌集

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