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ほととぎすこゑもきこえず山びこは
ほかになくねをこたへやはせぬ

歌の意味
ここではほととぎすの鳴き声も聞こえない。山彦は他で鳴く声を、なぜここまで響かせてくれないのか。
鑑賞
巻第三 夏歌

 殿上の控えの間で、殿上人たちが酒を飲んでいた時に呼び寄せて「ほととぎすを待つ歌を詠め」とのことで詠んだ歌。

 ここではほととぎすが鳴き出す季節を待つのではなく、よそで鳴いているはずのほととぎすの声が聞こえるのを待っている。
作者
凡河内みつね
出典
古今和歌集

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