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はちすはのにごりにしまぬ心もて
なにかはつゆを玉とあざむく

歌の意味
蓮の葉が泥の中で育ったのに、濁りに染まらない清い心を持ちながら、どうして葉の上の露を玉のように見せかけて欺くのだろうか。
鑑賞
巻第三 夏歌

 蓮の葉の露を見て詠んだ。

 清い心を持ちながら、露を宝玉に見せて欺くようなことをするのかと、詠んだ歌で、蓮は仏教と関係が深いことから仏教を修める作者ならではの感性なのだろう。
作者
僧正遍昭
出典
古今和歌集

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