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たつた河もみぢば流る神なびの
みむろの山に時雨降るらし

歌の意味
竜田川に紅葉が流れている。上流の三室の山では時雨が降っているようだ。
鑑賞
巻第五 秋歌下

 左注には初二句が「明日香川もみぢ流る」となっている。

 当時は時雨が木々を紅葉させたり、葉を散らしたりすると考えられていた。
 「神なび」は神が鎮座するの意味で、「みむろ」は御室、貴人の住居や神の坐す室の意味がある。「みむろの山」この歌では特定の山を指さずに神聖な山ぐらいの意味だろうか。
作者
よみ人しらず
出典
古今和歌集

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