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恋しくば見てもしのばむもみぢ葉を
吹きな散らしそ山おろしの風

歌の意味
恋しくなった時は紅葉の葉を見て偲ぼうと思うのだから山おろしの風よ、吹き散らしてくれるな。
鑑賞
巻第五 秋歌下

 散っていく紅葉を惜しむ気持ちから、枝に残った葉か落ちて地面に敷かれた葉を見ていたので、吹き散らしてしまう風に呼びかけるように詠んでいる。
 または想いを寄せる人を偲ぶ時に、紅葉を見るのだから散らさないでほしいと願っているようにも受け取れる。
作者
よみ人しらず
出典
古今和歌集

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