古典和歌stream
表題
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古今和歌集
ゆふされば衣手さむしみよしのの
吉野の山にみ雪ふるらし
歌の意味
夕方になると袖まで寒いことだ。吉野の山に雪が降っているのだろう。
鑑賞
巻第六 冬歌 日が暮れるにつれて寒さが強まったことを根拠に山では雪が降っているのだろうと推測している。 吉野の山は奈良県中央部から南へと続く山稜で古くから花の名所である。
作者
よみ人しらず
出典
古今和歌集
その他の歌
山里は冬ぞさびしさまさりける 人目も草もかれぬと思へば
おほぞらの月のひかりしきよければ 影見し水ぞまづこほりける
今よりはつぎて降らなむ我が宿の すすきおしなみ降れる白雪
降る雪はかつぞ消ぬらしあしびきの 山のたぎつ瀬音まさるなり